IT関連事業、再生可能エネルギー事業などを営むジオネクスト(東京都台東区)は10月1日、E-RATIONAL製のバイナリー発電機2台を2億1600万円で取得すると発表した。グループ企業の日本地熱発電が鹿児島県指宿市に建設中のバイナリー発電所の能力を増強するための措置という。
同社グループは指宿市で地熱発電設備を建設していたが、売電先の九州電力が、9月24日付で再生可能エネルギー発電設備の系統連係受け付けを保留すると発表した。これを受け、同社はいったんは発電機取得の延期を決めた。その一方、同社は25日以降情報収集と社内での検討を続け、バイナリー発電は季節や気候変動を受けにくい発電方式であること、ベース電源としての期待度も高いことなどから、九州電力の措置が同社の事業計画に与える影響は軽微と判断。延期した発電機2台の取得に踏み切った。