2014/10/03 ニュース
環境省、大和エネルギーの風力案件で大臣意見提出
 環境省は10月2日、愛媛県で大和エネルギーが進めている「(仮称)西予風力発電事業」の環境影響評価準備書に対する望月義夫環境相の大臣意見を小渕優子経産相に提出した。同事業は、総出力1万6000kW(2000kW型機×8基)の風力発電設備を、愛媛県西予市に設置して発電事業を行うもの。
 
 同事業の環境影響評価準備書は、5月20日~6月19日に縦覧され、15件の住民意見が寄せられた。大村秀章・愛媛県知事も9月30日に知事意見を提出し、これらを受けての大臣意見提出となった。意見では、急峻な尾根筋に沿って風車を設置するが、ブレード部分を上空で組み立てれば、改変面積が少なくなると期待されるとしている。これは、事業実施区域に希少な猛禽類や渡り鳥が確認されているためである。このほか、▽バードストライクなどを防止するため、必要な場合は風車の配置や構造の変更などを検討し実施すること、▽風車の影では、近隣住民にヒアリングを行うほか、環境モニタリングも実施し、その結果に応じて稼働時間の調整など環境保全措置を講ずること、▽設備の色彩、明度などで周囲の景観と調和するよう検討すること、などを求めた。