2014/10/01 ニュース
四国電力、東北電力も系統連係申し込みを保留
 四国電力、東北電力は9月30日、再生可能エネルギー発電設備の系統連係・接続の申し込みを保留すると発表した。先日の九州電力に続く動きで、九州電力同様に家庭用の出力10kW未満の設備は対象外としている。
 
 四国電力の場合、接続済み・申し込み済みの太陽光発電設備容量は、8月末時点で約190万kWに達している。東北電力は、同社管内の太陽光発電設備認定量が1000万kWを超えており、設備認定を受けた太陽光発電設備がすべて連系すると、1200万kWを超えるという。両社は、自社発電設備も加えた電力供給量が両社管内の電力需要を上回り、電力の安定供給に支障が出る可能性が出てきたとしている。今回の保留措置はこの可能性を受けたもので、両社は自社発電設備の運用方法など善後策を検討し、結果を取りまとめる。申し込み中の発電事業者への回答は検討結果を取りまとめた後になるが、状況次第で接続できない場合もあるという。
 
 一方、かねてから送電網の容量不足が指摘されていた沖縄電力は同日、8月7日までに受け付けた出力300kW未満の申し込み分は接続できる見込みとなったと発表した。ただし、接続が見込める設備量が接続可能量の上限310MWを超過しており、8月8日以降の申し込み分は従来通りの接続が不可能な状況が続いているという。電力各社の接続容量が限界に達していることで、順調に拡大してきた太陽光発電設備の需要に今後ブレーキがかかる可能性が出てきた。