三菱重工グループの三菱重工環境・化学エンジニアリング(MHIEC)は9月25日、横浜市からごみ焼却発電設備「都筑工場」の基幹的設備改良工事を受注したと発表した。同工場は処理能力1200t/日のストーカ式焼却炉だが、これを回収して10年以上使用できるよう延命化する。また、蒸気タービン発電機の出力を1万3000kWに引き上げ、省エネルギー化を施す。この工事で、自家発電率を向上させ売電収入の増加につなげる。完成は平成30年3月を予定している。
同工場は、三菱重工業が昭和59年3月に完成したもの。ストーカ炉(処理能力400t/日×3基)などで構成され、出力1万2000kWの蒸気タービン発電機を併設している。改修工事では、燃焼設備、余熱利用設備など主要機器の更新と改修を行い、各機器に高効率モーターやインバータを採用して省エネ化を推進する。さらに同社の「新燃焼制御システム」を採用し、排ガス量を減少させ、年間CO2排出量を20%(約2500トン)以上削減する。