三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は9月26日、グループ会社のバブコック日立(BHK)が、環境省から集光型太陽熱発電システムの技術開発業務を受託したと発表した。同省の「平成26年度CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」として受託したもので、低コストの集光・集熱システムの開発・検証を目指す。
集光型太陽熱発電は一般的な太陽光発電に比べ、日射量変動時の出力変動が小さい利点がある。また、集めた熱を蓄熱設備で貯蔵し、曇天時や夜間でも安定した電力を供給できる。一方、システムが複雑で発電設備のコストが高いなどの欠点もあった。同社は、低温型フレネル蒸発器と小型タワー過熱器を組み合わせて低コストを実現する独自の「ハイブリッドソーラータワーシステム」技術を考案し、この技術に高温蓄熱技術を組み合わせ、低コストで運用性の高い発電システムを開発する。MHPSとBHKは今回の事業に参画しているが、両社が統合する10月1日以降はMHPSが受託業務全体を推進する。