富士電機は9月29日、神戸製鋼所から都市ガス焚のガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を一括受注したと発表した。神戸製鋼が進めている真岡発電プロジェクト向けのもので、設備は真岡第5工業団地(栃木県真岡市)内に建設する。受注した設備の発電規模は約1200MW(600MW級×2系列)で、1号機は平成31年、2号機は平成32年前半の稼働を目指す。主要機器は同社製の蒸気タービンと発電機、独シーメンス社製のガスタービンを採用する。今回の受注は、同社にとって国内初の内陸地での大型GTCC発電設備だとしている。
真岡発電プロジェクトでは、発電した電力を全量東京ガスに売電する。神戸製鋼は同日付で東京ガスと電力供給契約を締結しており、昨年から実施している環境アセスメントの諸手続きが終了次第、早ければ平成28年半ばに着工する。燃料の都市ガスは、東京ガスが来年度の完成予定で建設している茨城~栃木幹線(茨城県日立市~栃木県真岡市)を通じ供給される。