日本GEは9月29日、くにうみアセットマネジメント、東洋エンジニアリング、GEエナジー・フィナンシャルサービスが出資する特別目的会社(SPC)「瀬戸内Kirei未来創り合同会社」が、岡山県瀬戸内市に出力231.44MWの大規模太陽光発電設備を建設すると発表した。今年11月に着工し、平成31年第2四半期に商業運転を開始する予定。設備と関連施設の建設・堤防補強工事は東洋エンジニアリングと清水建設が施工する。総事業費は約1100億円を見込む。
新設備が発電する電力は、全量を中国電力に売電する。また、稼動後の設備の運転・メンテナンスは中電工を中心に行う予定となっている。設備建設には、GE製のブリリアンス・ソーラー・インバータを国内で初めて導入し、中間変圧器のコスト削減と変換効率の向上を狙う。設備建設に当たり、同SPCは建設資金調達のため、総額約900億円のシンジケートローン契約を市中銀行団と締結した。銀行団は三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行が幹事行で、中国四国地方の金融機関も多数参加する見通し。資金調達はノンリコース型のプロジェクト・ファイナンスで行い、契約期間は22.5年という。同SPCの出資比率はGEエナジー・フィナンシャルサービスが60%、東洋エンジニアリングが30%、くにうみアセットマネジメントが10%。