2014/09/12 ニュース
埼玉県、埼玉工業大学とリチウム-硫黄系蓄電池を共同開発
 埼玉県産業労働部は9月9日、県産業技術総合センター(SAITEC)を中核にリチウム-硫黄系蓄電池を開発すると発表した。今年度はSAITECと埼玉工業大学が共同で開発に着手する。来年度以降は県内企業などもプロジェクトに加え、早期の実用化を目指す。
 
 開発期間は平成26年度~平成28年度の3年間で、平成27年度までは電極など部材や製造技術などを中心に開発する。平成28年度にはプロトタイプの開発にこぎつけ、電池の構成や信頼性を検討する。開発では、SAITECが特許を持つ硫黄系正極材料を活用し、大容量蓄電池の実用化を目指す。リチウム-硫黄系蓄電池はリチウムイオン蓄電池を改良し、さらに大容量化させたもので、電気自動車用などの用途が見込まれている。