環境省は9月11日、まほろば風力発電が実施する「つがる南風力発電事業」の環境影響評価準備書に対する大臣意見を経産相に提出したと発表した。
同事業は、青森県つがる市に総出力2万5290kW(2300kW型機×11基)の風力発電設備を設置して売電するもの。準備書の縦覧は4月26日・27日の両日に行われ、2件の住民意見が寄せられた。また、青森県知事も9月10日に意見を提出しており、それらを受けての大臣意見となった。大臣意見では、▽設備の正確な騒音のパワーレベルを把握し、調査・予測・評価を再度行い、結果次第で設備の再配置検討などの措置を講ずること、▽風車の影や生態系への影響を調査した結果に応じ、稼働時間を調整するなどの措置を講ずること、▽基礎掘削土を埋め立てる予定の場所で、水生動植物の調査を再度実施し、必要に応じて埋立場所の位置を見直すこと、▽ベンゼ湿原展望台から見る設備がベンゼ湿原越しに見える岩木山の稜線を切断しないよう、11号機の設置の必要性を再検討すること、▽また、設置の必要性があれば稜線を切断しないよう配置と高さを見直すこと、などを求めた。