ガスの事故が、再び増加している、という。ガス警報器工業会の調査によると、2009年(平成21年)には全事故件数は347件(前年比10%減)だったのが、翌年2010年(平成22年)には、406件と、対前年比17%増となっている。この事故のうち、漏えい着火が大部分を占めている(389件)。また、CO事故件数が増加し、死亡事故も発生している。ガス事故の原因には、消費者の不注意による事故も多く含まれている。そこで、「ガス漏れ、CO中毒、住宅火災による事故ゼロを目指す」ことを基本理念としているガス警報器工業会では、この7月からラジオCMを全国で流して、ガス警報器設置を促している。
ガス警報器工業会がオンエア中の20秒のラジオCMは、平易で親しみやすいメロディに、警報器の特徴をメッセージに乗せて、多くの人が思わず口ずさんでしまうラジオの特性を十二分に生かしたCMとなっている。放送は、TBSラジオ・JRN32局の午後のトークバラエティワイド内のコーナー番組「ドライバーズ・リクエスト」で月曜日と金曜日に流れている。また、このCMは、7月、8月、そして10月にもオンエア予定。ガス警報器工業会の事務局長である黒川氏は、「3.11以降再び注目されてきたラジオメディアの特性を考え、楽曲による“再生効果”の狙ったCMを開発。運転中のドライバーや商店で働いている人が、そして家庭内でお母さんと子どもたちがこのCMを聞いて、みんなで口ずさんでくれたらうれしいですね」と語っていた。なお、ガス警報器工業会のホームページ上では、ラジオCM「いつも安心篇」(20秒)を聴くことができる。さらに、9月1日までアンケートに答えると、抽選で70名に3,000円分の図書券をプレゼントするキャンペーンも展開している。
ガス警報器工業会 http://www.gkk.gr.jp/index.html
(若生幸成)