ホンダの「FCXクラリティ」と可搬型インバーターボックス
原子力発電所の再稼働が遅れ、電力供給不安が高まる中で、本年7月1日より国の再生可能エネルギーの全量買取制度が施行されることなどを背景に、再生可能エネルギーや新エネルギーへの取り組みが活発化しているが、本年7月着工予定で鹿児島市に国内最大のメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設するという大型プロジェクトが動き出した。
このプロジェクトは、京セラ(本社・京都市伏見区、久芳徹夫社長)、IHI(本社・東京都江東区、齊藤保社長)、みずほコーポレート銀行(本店・東京都千代田区、佐藤康博頭取)の3社が、本年4月10日に、CO2 削減を始めとする地球環境保護貢献の目的で、鹿児島市七ツ島に国内最大の70MWの太陽光発電(メガソーラー)事業の事業性を検討することで、基本合意したもの。建設予定地は、IHIの所有地の鹿児島県鹿児島市七ツ島2丁目で、土地面積は約127万㎡(東京ドーム27個分)で、総投資額は約250億円の計画。本年7月の着工を目指している。
太陽光モジュールはすべて京セラ製多結晶シリコン型の高出力製品を試用し、70MW分約29万枚を設置する計画。この発電能力は2011年に国内出荷された産業用太陽電池の約4割弱に相当する容量となる。年間発電電力量は約7万9000MWhになる見込みで、一般家庭の年間消費電力量約2万2000世帯分に相当、年間約2万5000tのCO2削減に貢献するとしている。
今後、京セラを筆頭株主とした特別目的会社を設立し、IHI、KDDI、九電工、鹿児島銀行、竹中工務店などが出資に協力する予定。