2012/06/15 ニュース
埼玉県庁に水素ステーション実証機設置。ホンダ、岩谷、埼玉県が共同で実証開始

埼玉県庁に設置された水素ステーション実証機

水素ステーションの電源に使用する太陽光発電

 埼玉県(上田清司知事)と本田技研工業(伊東孝紳社長)、本田技術研究所(山本芳春社長)、岩谷産業(牧野明次社長)は共同で、日本初の高圧水電解システムを適用した「ソーラー水素ステーション」を、埼玉県浦和市の埼玉県庁敷地内に設置し、2年間の実証を開始した。この実証事業は、環境省の委託を受けた産官共同の事業で、2015年の水素ステーションと燃料電池自動車普及開始に向けた取組み。

 この「ソーラー水素ステーション」は、再生可能エネルギー(ソーラー発電)による電気を利用して、ホンダ独自技術の高圧水電解装置により、35MPaの高圧の水素を製造し、水素ステーションで貯蔵、燃料電池車に供給するシステム。水素の製造から、貯蔵、供給までのプロセスにおいてCO2を一切排出しない日本初のシステムであり、将来の低炭素社会の実現に向け実際の都市環境下での水素充てん実証、走行実証及び給電実証を行なうことで、技術的課題や社会適合性などの検証を行っていくもの。