2013/03/07 ニュース
江東区、都内初のマイクロ水力発電の設置可能性調査に着手

 

 江東区は4月から、事業経費740万円をかけ区内の3か所でマイクロ水力発電設備の設置可能性を調査する。高低差が少ない区の地理的な制限を乗り越え、水力発電の導入実現に取り組み、「水彩都市・江東」の新たなシンボルや環境学習施設として活用する目的で実施する。今夏にも詳細調査を実施し、順調に進捗すれば来年度にも設備の着工にこぎつけたい考えだ。
 
 今回の調査は、東京都向けに基礎調査の実績を持つコンサルタントに依頼した。内部河川などの小さな水源でも発電でき、小さな落差や少ない流量などでも設置が可能な点に着目した。候補地点は仙台堀川公園、横十間川親水公園、古石場川親水公園の3か所。この3か所で候補地点での有効落差や水量、水流などの現地調査を行う。並行して、設置に伴う法令の対応策と助成の適用の検討、発電量や設置コストなどを試算する。設備を導入した場合、発電する電力は公園内の照明などに用いる模様。