JX日鉱日石エネルギーは3月1日、仙台製油所(宮城県多賀城市)で出力1MWのメガソーラーの稼働を開始した。発電した電力は東北電力へ売電する。同社初の売電事業となり総事業費は約4億円。
太陽光発電設備はかつてタンクローリー出荷設備のあった西地区(1MW)と、昨年11月に竣工した事務所棟(15kW、複数のメーカーのパネルを採用)に設置した。同設備は西地区より海抜が高く津波の影響を軽減できる東地区に移設。また稼働のため、メガソーラー技術とノウハウの蓄積を図るべく、複数メーカーの太陽電池パネルの比較検証や、故障を早期発見する監視システムの導入・検証を実施した。万一の大規模停電時には、自立運転して最大50kWの電力供給が可能。
事務所棟にはこのほか燃料電池(0.7kW・同社製SOFC型エネファーム)や蓄電システム(30kWh)、エンジン発電機(104kW)も設置され、メガソーラーに先立ち13日に稼働を開始している。