チッソは2月28日、千葉県市原市で連結子会社の千葉ファインケミカルが太陽光発電事業に参入すると発表した。約31億円をかけ、市原市の18万2000㎡の敷地に出力約11MWの設備を整備し、来年6月から東京電力向けに送電を開始する予定。
一方、チッソの子会社のJNCは2008年6月にJX日鉱日石金属や東邦チタニウムと設立した「新日本ソーラーシリコン」の解散を決めた。これにより太陽光発電用のポリシリコン事業から撤退する。新日本ソーラーシリコンは、亜鉛還元法で同事業の事業化を行っていたが、需要の減退傾向や中国系企業の生産増強などから、ポリシリコンの供給過剰が今後も続くと判断。3社は6月をめどに新日本ソーラーシリコンを清算する。このため約65億円の特別損失がJNCに発生する見通し。