「家庭用電力の自由化」の先行事例を世田谷発で創り、「電力を選べる社会」を実現すべく、さまざまな活動を実践している、せたがや新電力研究会は、3月2日、電力の自由化について考えるシンポジウム「世田谷発 電力を選べる社会へ」を東京・三軒茶屋の昭和女子大グリーンホールにて開催した。
シンポジウム「世田谷発 電力を選べる社会へ」セッション1では、環境ジャーナリストで、「不都合な真実」などの翻訳家として著名な枝廣淳子氏が「電力を選ぶことは未来を選ぶこと」というテーマで基本講演を行い、続くセッション2では、「電力を選べる社会へ」をテーマにパネルディスカッションが行われた。パネルディスカッションには、枝廣氏のほか、家庭用太陽光普及政策「せたがやソーラーさんさんプラン」に取り組んでいる世田谷区長の保坂展人氏、世田谷区自然エネルギー活用促進地域フォーラムメンバーの岡本京子氏(23区南生活クラブ生協理事長)、経済産業省総合資源エネルギー調査会基本問題委員会委員など、国や地方自治体のエネルギー政策委員を歴任する富士通総研経済研究所・主任研究員の高橋洋氏が参加。食とエネルギーをテーマに活動中のフードトラストプロジェクトの徳江倫明氏の進行によって活発な討論が行われた。
せたがや新電力研究会では、今後このようなシンポジウムなどを通して、世田谷から電力問題に関して情報提供、問題提起を図っていくという。
(取材)若生幸成