日立キャピタルと日立製作所の共同出資で設立された日立ウィンドパワー(東京都港区)は、低風速域対応の2MW型ダウンウィンド風力発電機「HTW2.0-86」を竣工した。日立産機システム中条事業所(新潟県胎内市)内の中条風力発電所で建設していたもの。HTW2.0-86は単機出力2MW、ローター直径は78mで、日立ウィンドパワー初の風力発電設備となる。
HTW2.0-86は、従来機「HTW2.0-80」よりローター直径が6m大きくなっており、低風速域での発電量を強化した設計となっている。今後は各種データを収集しながら、性能確認や品質・信頼性向上に努めるという。4月からの本格稼働を予定しており、発電した電力は全量を東北電力に売電する。