2014/02/28 ニュース
発電事業用モジュール出荷、昨年は633.0%増の大幅増
 太陽光発電協会はこのほど、平成25年度第3四半期(10~12月)の太陽電池出荷統計を公表した。それによると、国内向けの太陽電池モジュール出荷量は204万2703kW(前年同期比103.6%増)と倍増した。
 
 この調査は国内の太陽電池セル・モジュールメーカー41社にアンケートを実施し、その結果を集計したもの。今回は40社から回答があり、回答率は98%だった。まず、日本国内の太陽電池セルの総出荷量は63万7781kW(前年同期比21.5%増)となり、このうち国内出荷量は61万6831kW(25.1%増)、輸出量は2万950kW(34.5%減)となった。国内企業のセル総出荷量は118万5659kWで、国内生産品は34万9324kW(構成比29.5%)、海外生産品は83万6335kW(70.5%)と圧倒的に国外での生産比率が高かった。 
 
 モジュールの出荷動向では、国内でのモジュール総出荷量は206万3065kW(86.7%増)と大幅に伸長した。国内向け出荷量が倍増した一方、輸出量は2万362kW(79.9%減)と不振だった。国内企業の出荷量は156万9795kWで、国内生産品は91万5718kW(構成比58.3%)、海外生産品は65万4077kW(41.7%)だった。 
 
 平成25年通年の出荷実績は、セル総出荷量が270万7854kW(53.7%増)で、国内出荷量は259万6921kW(70.5%増)、海外出荷量は11万933kW(55.7%減)。モジュールの総出荷量は767万6577kW(167.9%増)、国内出荷量は750万5190kW(204.0%増)、輸出量は17万1387kWだった。 品種別モジュール出荷量は、シリコン単結晶が217万7436kW(構成比35.9%)、シリコン多結晶が278万3867kW(45.9%)、シリコン薄膜などが109万9696kW(18.1%)。用途別国内出荷量では、住宅向けが226万1114kW(38.1%増)、産業用など非住宅向けが524万1838kW(534.2%増)の大幅増を記録した。このうち発電事業用は237万7846kW(633.0%増)と好調に推移した。