2014/02/26 ニュース
2018年のリチウムイオン電池市場規模は約1兆5000億円に成長
 富士経済(東京都中央区)はこのほど、調査報告書「2014 電池関連市場実態総調査 上巻」を発行した。体裁はA4版301頁で、頒布価格は書籍版、PDF版共に9万7000円(税抜)。同報告書によると、2018年のリチウムイオン電池市場規模は1兆4492億円と2013年比で31.7%伸長するという。
 
 同報告書は、昨年11月~今年1月に二次電池15品目、一次電池8品目、次世代電池4品目の世界市場と開発動向を調査したもの。リチウムイオン二次電池の需要動向では、シリンダー型が充電式電動工具向け、電気自動車(EV)向けで需要増が期待できるため、再び拡大すると見られる。EV向けの車載専用型では、大型設備投資を行ったメーカーの競合が激化しているという。ESS/UPS・バックアップ電源用は、小型化のニーズが見られ、今後の普及が期待されている。一方、2013年の電池市場は一次電池、二次電池共に拡大し、市場規模は6兆4,564億円(対前年比7.9%増)となった。二次電池は次世代EV向けなどリチウムイオン二次電池の需要増で拡大し、2018年の電池市場規模は7兆5616億円(2013年比で17.1%増)と予測されている。特に、ニッカド電池や小型のニッケル水素電池からリチウムイオン電池へのシフトが進み、安価で大型機器向けの鉛蓄電池が採用される分野以外は、リチウムイオン二次電池に置き換わると見られる。