2013/12/27 ニュース
落雷が原因 風力発電所火災で北陸電が中間報告
 北陸電力は12月26日、12月1日に発生した国見岳風力発電所(福井県福井町)の火災事故で中間報告書を経済産業省北陸産業保安監督所に提出した。中間報告書では、火災の発生原因を落雷としている。事故のため、発電所に通じる林道は4月下旬まで通行止めになっている。同発電所の落雷位置標定装置は事故当日に5回落雷を観測しており、このことなどから落雷を原因視したとみられる。
 
 現状では、事故機である2号機のタワー内部やナセル部分の詳細な検証ができないため、地上の設備や現場を空撮するなどして状況を確認した。その結果、▽3枚のブレードがすべて脱落している、▽発電機・増速機などは原型をとどめている、▽ブレードが燃焼した熱の影響で、配電盤のプラスチック部分が溶け、変圧器盤も火災の影響がみられる、などの点を確認した。同社は今後ブレード、ハブ、ナセルを回収し、雷の新入個所や火災につながる可能性のある個所を検証。平成26年6月末をめどに事故原因を解明する。なお事故のため、同発電所に通じる林道は4月下旬まで通行止めになっている。