日立パワーソリューションズは、岩手県企業局が実施する「高森高原風力発電所(仮称)建設計画」の委託候補者に選定された。同社は風力発電設備の詳細設計を担当する。企業局が審査した結果、800点満点で631点を獲得し、競合他社に83点の差を付けて選定された。
この建設計画は、一戸町高森高原地区に出力2万5300kW以内、売電量約5300万kWh/年以内の風力発電設備を設置するもの。総事業費は約115億円で、このうち風力発電設備のイニシャルコストは約100億円。蓄電池を出力変動のバックアップ用に併設し、運転開始は平成29年12月を予定している。企業局は9月26日から事業提案を募集し、12月16日に提案を審査した。同社の提案は独エネルコン製の2300kW型風車11基を設置し、建設費を90億円に収めるもの。企業局から「風力発電システム提案が他者と比較して優れており、かつ風力発電システム詳細設計の実施に十分な能力を有している」と評価され、候補者に選ばれた。