三菱重工業は12月16日、米ゼネラル・エレクトリック(GE)と争っていた風力発電機の特許を巡る一連の裁判で、和解が成立したと発表した。同社は和解契約上詳細は公表できないとしているが、両社間でクロスライセンス契約を締結することで解決するとしている。
両社の紛争は、平成20年2月にGE側が米国際貿易委員会に同社製の風力発電機(出力2.4MW)が2件の特許を侵害していると申し立てたことから始まっている。対象とされたのは同社と子会社のMHIA、MPSAの3社。以来、両社がテキサス州、フロリダ州、アーカンソー州の各地区連邦地裁で訴訟を提起していたが、今年5月28日にテキサス州の北部地区連邦地裁で同社側が敗訴。1億7000万ドルの賠償命令が下されており、同社が6月26日付で控訴していた。