新エネルギー財団は12月12日、今年度の新エネ大賞を決定した。平成26年1月29日、東京ビッグサイトで表彰式を開催する。今年度は、合同会社さつま自然エネルギーが経済産業大臣賞に輝いた。
新エネ大賞は、新エネルギー関連の機器開発、設備の導入や普及啓発の事例を公募し、先端的・特徴的な取り組みを表彰。表彰を通じて新エネルギーなどの普及促進を図っているもの。これまで172件の事例が表彰されている。今回のさつま自然エネルギーが受賞した事業は、「環境維新のまちづくり 薩州自然エネルギー工業団地事業」。これは地元企業、行政、学校法人などが出資して平成24年4月に設立された同社が、金融機関や市民ファンドから資金を調達。出資者の工場や施設の屋根に太陽発電設備を設置し、発電全量を電力会社に売電するというもの。約12年間の事業期間終了後、発電設備はそのまま設置先に無償で譲渡する。このスキームはFIT制度導入前から実施されており、現在計2700kWの太陽光発電設備が市内で稼働中という。
このほかの受賞企業と事業は以下の通り(カッコ内は事業主体)。
資源エネルギー庁長官賞 ▽太陽電池検査装置ソコデス(システム・ジェイディー)、▽農業における新エネルギー利用技術開発と地域活動(北海道岩見沢農業高等学校)
新エネルギー財団会長賞 ▽戸建住宅エコ・コルディス・賃貸住宅エコソレイユ(パナホーム)、▽家畜糞尿を利用したバイオガス発電プラント(土谷特殊農機具製作所)、▽屋外自立式太陽光パワーコンディショナPVIシリーズ(富士電機)、▽標準品を活用した可変揚水発電所の新設(北海道電力、富士電機、荏原製作所)
審査委員長特別賞 ▽東近江市Sun讃プロジェクト(八日市商工会議所)