西山坂出電気(北海道坂出市)は11月29日、5月から旧北海道旭川北都商業高校のグラウンド跡地で建設を進めていた大規模太陽光発電設備「旭川北都ソーラー発電所」を竣工した。同発電所の発電出力は1250kW、年間発電量は147万kWで、面積3万5140㎡のグラウンド跡地に5320枚の両面発電型太陽光発電パネルを設置して完成した。
パネルは元旦ビューティ工業製の「PST254EarthON60(出力254W)」、PVG Solutions製 両面発電型太陽電池セル「EarthON」を使用した。パワーコンディショナーは東芝三菱電機産業システム製の「PVF-L0500(出力500kW)」を2台、「PVF-L0250(250kW)」を1台使用している。この案件は、平成24年12月に、旭川市が公募した旧北海道旭川北都商業高等学校グラウンド跡利用募集に同社が応募。太陽光発電所建設計画を提案し、跡地利用事業者に選定されて実現した。同社は、同発電所が両面発電パネルを使用したソーラー発電所としては道内初だとしている。今後はクラレリビング(大阪市)、PVG Solutions、北海道庁とのタイアップ事業、「両面受光型太陽電池による発電を直接利用した自立型融雪システムの実証実験」を行う。これはクラレリビングの導電繊維「CNTEC」の織物によるファブリックヒーターを用いた融雪マットと、同発電所の機能を組み合わせ、外部電源がなくても太陽光発電の電力で使用できる「自立型融雪システム」の実証実験を行うというもの。