2013/12/09 ニュース
産総研、地中熱利用システムなど3技術を評価対象に
 産業技術総合研究所は、9月9日~10月7日の機関に募集した「被災地企業の技術シーズ評価プログラム」の二次公募分として、工藤建設などの3技術を選定した。岩手、福島、宮城の被災地3県の再生可能エネルギー関連技術を産総研が性能評価するもの。来年度も同様に広く対象技術を公募する。
 
 工藤建設の技術テーマは「ジオプロロードとエアコンの組み合わせによる地中熱利用システムの性能評価」。地表近くに埋設した空気流通型の熱交換パイプとエアコンを組み合わせ、施工が容易なため多くの同業他社が事業が可能としている。アサヒ電子の「太陽光発電太陽電池ストリング監視システムの評価」は、太陽電池モジュールの直列(ストリング)回路を、ネオエールと呼ばれる測定装置で回路、1枚単位のモジュールごとに電圧を観測、同等製品の半額~3分の1程度に測定技術の低コスト化を目指す。福島発電の「太陽光発電の発電量比較」は、同社が保有する福島空港メガソーラー(合計出力1.2MW)で、世界10か国・30種類以上の太陽電池パネルを採用したノウハウから、発電量の差の要因分析を実施し、発電量予測と故障検知能力の強化に役立てるもの。