2013/11/15 ニュース
メインストリーム、イケアに風力発電所を売却
 再生可能エネルギー発電事業の大手、メインストリーム リニューアブル パワーは11月14日、家具最大手のイケアに出力46MWのオールドマン2風力発電所(カナダ・アルバータ州)を売却することで両社が合意したと発表した。同発電所はイケアが購入する時点で2014年秋に運転を開始する予定。イケアへの売却後も、同発電所はメインストリームが維持管理と運転を担当する。
 
 イケアはこれ以前にも、8月にメインストリームがアイルランドに建設する風力発電所を購入している。イケアは2015年までに、グループとして風力・太陽光発電の計画に15億ポンドを投資する意向で、今回の購入はその計画の一環と見られる。また、2020年までに同社が消費する電力量に相当する再生可能エネルギー発電設備を保有する。オールドマン2発電所は、カナダの小売業者が所有するものとしては世界最大の風力発電設備だという。今回の売却契約締結で、エディー・オコーナー・メインストリーム最高経営責任者は「風力・太陽光発電設備を所有したい企業との提携は非常に素晴らしく、当社の世界事業の成長部分である。この案件はアルバータ州の将来的な再生可能エネルギーへの重要で必要不可欠な投資だ」とコメントした。一方、ケリー・モリナロ・イケア・カナダ社長は「アルバータ州のこの設備は、オンタリオ州の当社ストア3店舗にある太陽光発電設備とともに、我々が消費する以上の再生可能エネルギーを生産するという2020年までにエネルギー依存を脱するイケアの世界的熱意を実現する重要な一歩だ」と語った。