丸紅、三菱重工業、新日鐵住金など11社・団体で構成する福島洋上風力コンソーシアムが設置を進めていた2MWダウンウィンド型浮体式洋上風力発電設備1基、66kV浮体式洋上サブステーション、海底ケーブルの設置工事がこのほど完了した。実証海域の福島県沖約20km地点で運転を開始しており、実証試験段階に入った。
今後は気象・海象データ、運転データの収集・分析を行い、浮体式洋上風力発電の安全性、信頼性、経済性を評価する。同時に維持管理の手法も確立する。これで第1期工事は完了し、実証試験は平成28年度まで行われる予定。第2期工事では、出力7MWの油圧ドライブ式浮体式洋上風力発電設備2基を平成26年度中に研究海域に設置。福島県沖での浮体式洋上風力発電設備の容量は計16MWと浮体式では世界最大規模となる。浮体式洋上サブステーションと浮体間を連結する海底ケーブルの設置は、今回が世界初だという。