東京ガスとパナソニックは、マンション向けの家庭用燃料電池「エネファーム」を共同開発し、東京ガスが平成26年4月1日に発売する。現在、総合地所の「(仮称)ルネスカイプレミア品川中延」(100戸の予定)、東急不動産の「ブランズシティ品川勝島」(356戸)に設置されることが内定している。発電出力は200~750Wで、東京ガスは同年度に500台を受注する計画。
今回のマンション向けエネファームは、パイプシャフト内に燃料電池ユニット、貯湯ユニット、バックアップ熱源機を全て設置できる仕様とした。機器本体の気密性を高めるなどして開放廊下側のパイプシャフト内への設置を実現。設置基準に対応するため、機器本体をアンカー固定する脚部の強度を向上させ、耐震性を向上した。給排気構成の変更などで強風時でも運転できるように耐風性を高め、高層階に設置できるようにした。定格発電時にCO2排出量を約49%、一次エネルギー消費量を約37%削減でき、モデルケースでは光熱費を年約3~4万円、年間CO2排出量を約1.0t節約・削減できる。