環境省は9月27日、今年度の「廃棄物エネルギー導入・低炭素化促進事業(廃棄物エネルギー導入事業)」の2次公募受け付けを始めた。地球温暖化対策に貢献する、高効率廃棄物エネルギー利用施設、バイオマス発電設備など廃棄物をサーマルリサイクルし、熱や電力を利活用するプラント整備などを支援するもの。
対象となる設備は、処理能力200~1800t/日以上のごみ焼却発電設備で熱回収率が23%相当以上のもの。施設規模により基準が異なり、200t/日以下の場合熱回収率は15.5%以上、600t/日以上の場合21%以上、1800t/日以上の場合は25%以上となる。ただし、ごみ固形燃料(RDF)発電設備、ガスリパワリング型廃棄物発電設備は対象外。バイオマスコージェネレーションの場合は出力50kW以上、省エネルギー率10%以上のもの。RDF化設備の場合は、エネルギー回収率60%以上で、燃焼カロリーは固形化の場合3000kcal/kg以上、液化は8000kcal/kg以上、ガス化は1000kcal/kg以上と規定される。バイオマス燃料製造設備はメタン発酵の場合、ガス製造量300N立方m/日以上、ガスの燃焼カロリーが4500kacl/N立方m以上のもの。それ以外の設備はエネルギー回収率50%以上、製造される固形燃料の燃焼カロリーが3000kcal/kg以上、液化燃料が4000kcal/kg以上、ガス化燃料が1000kcal/N立方m以上のものとなっている。廃食用油などから製造するバイオディーゼル、バイオエタノールの製造設備は対象外となっている。熱輸送システムの場合は、輸送される熱量が3.0Gcal/日以上のもの。
公募期間は9月27日~11月22日で、応募する場合は同省の廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課施設整備指導係か調査係宛てに実施計画書と経費内訳を提出する。補助率は熱輸送システムのみ施設整備費用の半額で、それ以外は3分の1が限度額となっている。同事業は単年度契約のため、補助対象に認定された事業/設備が複数年にわたり同省からの補助を受けたい場合、年度ごとに同事業に応募しなければならない。