2013/09/09 ニュース
関電、防波堤利用の波力発電で発電可能性を調査
 関西電力は大阪市立大学と共同で、敦賀港で防波堤を利用した波力発電の可能性を調べる調査に着手した。9月5日から平成26年8月までの期間に波浪データを調べ、得られたデータと国交省の波浪データを使用し、波力発電のシミュレーションを行う。シミュレーション終了後、発電用水車の設計などを行う。
 
 今回の調査は、福井県のエネルギー研究開発拠点化計画の一環。同社と大阪市立大学が国、福井県、敦賀市の協力を得ながら、昨年11月より準備してきたもの。今回、実用化に向けて調査する「スリット式防波堤を利用した波力発電」は、スリット式防波堤の内部に水車を設置。波がスリットを通過する際の流速を利用して水車を駆動させ発電するもので、大阪市立大学などが開発し研究を進めてきている。調査地点は港外側がスリット構造になっている敦賀港の鞠山北防波堤で、スリットを通過する波の流速、防波堤前面の波高などを計測する。