2013/09/06 ニュース
全国各地でメガソーラーの着工・稼働開始相次ぐ
 国内の各地で大規模太陽光発電設備の着工と稼働開始が相次いでいる。まず三井不動産が9月5日、埼玉県久喜市で自社開発の大型物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク久喜(MFLP久喜)」を着工した。完成は平成26年7月を予定しており、建物の屋上部分に出力約1.7MWの太陽光発電設備を設置する。このMFLP久喜は地上4階建・延べ床面積約7万4000㎡の構造で、1~2階、3~4階がそれぞれ独立した区画として運用できるように1階には両面トラックバース、地上から3階に直接トラックなどが乗り入れられるスロープを設置する。設計施工は錢高組が担当する。同社は事業主体の久喜特定目的会社(同社全額出資で設立)からプロジェクト・マネジメント業務を受託し、プロジェクト全体の進行管理を担当する。
 
 また、オリックス・九電工の2社が、日本コークス工業(東京都江東区)が福岡県大牟田市に保有する遊休地を賃借し、最大出力11.7MW(予定)の大規模太陽光発電設備を建設する。面積約17万1115㎡の敷地に、太陽光発電パネル4万7838枚(予定)を設置。初年度に1304万2000kWh(予定、一般家庭約3,620世帯分の年間消費電力に相当)の年間発電量を見込む。事業主体はオリックスと九電工が7対3の割合で出資したKクリーンエナジー。設備は8月に着工しており、平成27年1月の完成と稼働開始を目指す。2社が共同で建設・運営するメガソーラーはこれで10か所目となる。
 
 完成案件では、機能性食品素材の開発・販売を行うファーマフーズ(京都市西京区)の関連会社、ベナートが運営する大規模太陽光発電設備「京都グリーンソーラーファーム」(京都府城陽市)がこのほど運転を開始した。同設備は84480㎡の敷地に1万9040枚の太陽光発電パネルを設置して建設した出力4569.9kW、年間発電量480万kWh(一般家庭約1200世帯分の年間消費量に相当)の規模となっている。さらに、森トラスト(東京都港区)が旧ラフォーレ白河ゴルフコース(福島県いずみざき村)で建設していた大規模太陽光発電設備「森トラスト・エネルギーパーク泉崎」の第1期事業分が竣工・稼働した。第1期分の発電出力は約2MW、年間発電量は約230MW(約700世帯分の年間消費量に相当)で、同社は引き続き第2期分・8MWの建設に着手する。同事業の総投資額は約40億円。