2013/09/04 ニュース
福岡県、県営ダム利用し小水力発電に着手
 福岡県は、県営ダムの放流水を利用した小水力発電設備の整備に着手する。事業採算性の検討の結果、県営ダム12か所中4か所で採算が見込めるとの結果を得たため、まず1か所で先行して平成26年度末からの発電開始を見込み具体的な検討に入る。
 
 先行して事業化を予定しているのは瑞梅寺ダム(糸島市瑞梅寺、計画最大水量0.3立方m/秒、計画最大出力99kW)。福岡県、福岡市、糸島市が出資しており、今回は糸島市が発電事業者として取り組む。総事業費は概算で2億1100万円を予定している。このほか藤波ダム(うきは市、153kW、年間想定発電量860MWh)、力丸ダム(宮若市、96kW、624MWh)、陣屋ダム(添田町、96kW、624MWh)でも年間1800~3000万円の売電収入が見込めるという。これら3か所では14~18年間で初期投資が回収でき、150~240世帯の使用電力をカバーできる見込みだという。