産業総合研究所は8月28日、5月24日~6月24日の期間に募集していた「被災地企業の技術シーズ評価プログラム」の第一次採択分8件を採択した。東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の各県の企業が開発した再生可能エネルギー(RE)の関連技術を産総研が評価し、その成果を提案企業に移転して被災地の新産業の創出を支援するもの。
今回の公募は、福島県郡山市に平成26年4月に開所する新RE研究開発拠点のミッション「産業集積と復興への貢献」に関連したもので、今年度内に二次公募が行われる予定となっている。採択されたテーマと提案企業は以下の通り。
▽地下水移流効果を有効利用した高効率地中熱交換器の評価(ジオシステム)、▽太陽光発電システムのグループ管理におけるモニタリングの評価(エボテック)、▽地熱貯留評価技術の評価(地熱エンジニアリング)、▽「温度成層式蓄熱・貯湯システム」の実証評価(亀山鉄工所)、▽結晶シリコン太陽電池モジュール用部材の性能評価(カナメ)、▽結晶シリコンウェハー表面処理液の性能評価(日本化成)、▽波長変換化合物の性能評価(クレハ)、▽自噴井を利用したクローズドループ地中熱ヒートポンプ冷暖房システムの性能評価(日本地下水開発)