日本工営(東京都千代田区)はこのほど、インドネシアの水力開発権を保有する発電事業会社「PT.Cikaengan Tirta Energi」(ジャカルタ市)の株式90%を取得した。この取得でインドネシアの小水力発電事業の案件開拓などに乗り出す方針で、同時に新規プロジェクト「チカエンガン小規模水力IPP事業」にも着手した。
同事業では、今年中に売電契約を締結し、平成26年1月に着工。平成28年1月の商業運転を見込む。設備建設地は西ジャワ州ガルット県のチカエンガン川(流域面積197平方km、平均流量10.8立方m/秒、平均雨量3200mm)で、容量3.59MW(横軸フランシス型水車)、純粋流込み式の設備を2基建設する。年間売電量は46.7GWh(設備利用率74%)の上る見通し。今回の案件を弾みに、同社は計画・事業化検討から投資・資金調達、設計施工など発電事業の全工程をトータルに受注していく方針。