2013/09/06 ニュース
ファーストエスコ、大分県でもバイオマス発電事業に進出
 ファーストエスコは、大分県豊後大野市でバイオマス発電事業を開始する。市内の約6万5000㎡の敷地に「大分県第2木質バイオマス発電所(仮称)」を、約65億円を投じて建設するもので、同発電所の年間送電端出力は約12万MWh、定格出力は1万8000kW、ボイラー蒸発量は約90t/時を見込む。年間稼働日数は330日(24時間稼働)を予定している。新設される発電プラントは、同社の完全子会社アールイー大分(大分県日田市)が運営する。燃料となる間伐材などは、大分県中南部の森林系、製材系のものを調達する。同社は現在、豊後大野市の協力で事業用地の取得を進めており、今年10月に着工する予定。発電所の完成・稼働開始は平成27年を目指している。
 
 一方、グリーン・エネルギー研究所(高知県香美市)は、高知県宿毛市の高知南中核工業団地内に出力6500kW(約1万1000世帯の年間消費量に相当)の木質バイオマス発電設備と年間製造能力5000tの木質ペレット製造施設を建設する。同事業は高知工科大学などの産官学連携事業としてスタートしたもので、発電する電力を電力会社に売電するほか、地元のハウス農家や公共施設などに木質ペレットを販売する。同事業の事業費用27億円は、市中銀行などが組成するプロジェクト・ファイナンス形式の協調融資で調達する。この協調融資は四国銀行、新生銀行、みずほ銀行など市中銀行5行と幡田信用金庫が参加して組成したもので、四国銀行とみずほ銀行がアレンジャーとなっている。