2013/08/08 ニュース
日立造船、ベトナムでバイオガス焚きコージェネ設備を建設
 日立造船は、ベトナム・ホーチミン市のBinh Dien卸売市場で発生する廃棄物から生ごみを分別収集し、市場内に設置するメタン発酵システムでバイオガスを回収する事業をサティスファクトリーインターナショナル(東京都中央区)と共同で実施する。回収したバイオガスはコージェネレーション設備で発電燃料に使用し、熱回収も実施。電力と熱エネルギーを卸売市場に供給する。発電に使用した残渣から堆肥と液肥を生産し、近隣農家へ供給する。
 
 今回の案件は、環境省が委託した地球環境センターが公募した「今年度二国間オフセット・クレジット制度の構築に係る実現可能性等調査」で同社の事業提案が採用されたため実施する。プロジェクトには、主提案者の日立造船、サティスファクトリーインターナショナルと日立造船のグループ企業で水処理事業を行うアタカ大機(大阪市此花区)の3社が参加。プロジェクトの実施で、有機廃棄物と廃棄物由来のメタンガス発生量が削減されるほか、温暖化対策としても効果が期待されている。