2013/08/07 ニュース
外資系医薬品企業、国内工場の全電力をグリーン化
 医薬品の輸入販売などを行うノボ ノルディスク ファーマ(本社デンマーク、日本本社・東京都千代田区)は、国内唯一の生産拠点である郡山工場(福島県郡山市)で消費する全電力を風力とバイオマス由来の再生可能エネルギーに転換することを決めた。郡山工場では、灯油から天然ガスに燃料を転換し、平成26年のCO2総排出量は、平成16年比83%減の313tになると見込まれる。
 
 同社は日本自然エネルギーとグリーン電力証書の購入契約を6月1日に締結。購入する電力量は190万kWhと郡山工場の年間電力消費量に相当する。内訳は、バイオマス発電が180万kWh、風力発電が10万kWhで、購入分のグリーン電力の使用で、郡山工場の電力消費によるCO2排出量は実質ゼロと見なされる。風力発電は北海道の寿都温泉ゆべつのゆ風力発電所で、バイオマス発電は宮城県の石巻合板工業の発電所が行う。クラウス アイラセン同社社長は、「郡山工場のCO2排出量は、平成23年には平成17年のピーク時に比べて43%を削減している。しかし、火力発電への電源シフトで昨年には排出量が増加した。今回のグリーン電力証書購入で、環境負荷の低減と再生可能エネルギーの普及に貢献できると考えている」とコメントした。親会社のノボ ノルディスクは、デンマークの全拠点で洋上風力発電から供給されるグリーン電力(証書)を利用している。