矢野経済研究所はこのほど、今年3月~6月に普通・急速充電器メーカー、充電器用コネクタメーカーなどを調査した結果をまとめた「次世代自動車(EV/PHV)用充電システムの市場展望 2013」を発刊した。A4判181頁の体裁で、頒布価格は13万6500円。
同社の調査では、昨年のEV/PHV用充電システムの市場規模は178億9800万円(メーカー出荷金額ベース)と見られる。中でも急速充電器の世界市場は、平成27年まではCHAdeMO(CHArge de MOve) 規格などの市場が拡大する見通しで、平成32年の市場規模は409億9500万円に達する模様。昨年は25億100万円で、今後は日本国内を中心に、CHAdeMO規格の充電器の設置需要が需要を牽引し、平成27年以降はコンボ(Combined Charging System)規格の急速充電器が市場投入されると見られる。この登場で導入競争が進み、市場も拡大するという。
また、平成32年の急速充電器用コネクター市場は68億3300万円に拡大する模様。コネクターは、昨年は9700万円の市場規模だったが軽量化、利便性の向上、コストダウンなどの要因で急速充電器1台に2個以上の搭載が進み、市場が急増すると予測される。さらに車載充電器の市場は平成32年には2148億円に成長する見通し。昨年の市場規模は153億円だったが今年以降、世界の主要カーメーカーがEV、PHVの新車を市場投入していくことで需要拡大が期待でき、海外を中心に高容量車載充電器の需要が高まる見込みだとしている。