2013/07/25 ニュース
神鋼、温排水などから発電する高効率バイナリー発電システムを来月発売
 
 神戸製鋼所は8月、バイナリー発電システム「マイクロバイナリー」シリーズの新機種、「MB-125S」(写真)を発売する。本体ユニット価格は3800万円。地熱発電用のほか、工場の排温水・排蒸気を活用した発電向けなどにも売り込み、販売中の従来機種「MB-70H」と合わせて平成27年度は売上高約30億円を目指す。
 
 MB-125Sは、110~130℃程度の低圧・余剰蒸気を利用し発電する。この温度帯に対応する機種としては国内初の開発だという。自社開発したスクリュータービンを採用しており、この温度帯の低圧蒸気の凝縮熱回収して発電する。最大発電端出力は125kWで、従来機のMB-70Hの最大発電端出力72kWより向上している。同社のスクリュー式小型蒸気発電機「スチームスター MSEG」などからの蒸気を復水させる工程に、復水器の代わりにMB-125Sなどを設置する事で、捨てられていた未利用エネルギーが電力として回収できる。