三井住友海上火災保険は今月から、中小水力発電事業者向けに保険とデリバティブを組み合わせた「中小水力発電総合補償プラン」を発売した。今後各地で事業化が相次ぐとして、2年間で3億円(保険・デリバティブ合計)の受注を目ざす。
同プランは、中小水力発電事業者が抱えるリスクを分析し、必要な補償を迅速に手配できるよう、火災保険(財物・利益)、土木構造物保険、賠償責任保険、天候デリバティブをパッケージ化したもの。事業運営を妨げる主要なリスクを補償し、安定的な事業運営に寄与するという。同プランはリスクごとの選択契約が可能なほか、発電事業者ごとに補償条件や保険金額などが個別に設計でき、調査票などからのリスク診断の結果に応じて割引を適用。保険料を算出する。発電設備価格が5億円(建屋・機械2億円、その他の構造物3億円)の場合、火災保険の年間保険料は計190万円となる。施設賠償責任保険は年間約10万円、天候デリバティブ(金融商品)の年間プレミアムは約100万円。