2013/07/19 ニュース
IHI、低温水でも発電可能な小型バイナリー発電装置を発売
 IHIは8月8日、発電した電力を商用電源に接続できるパッケージタイプの小型バイナリー発電装置「ヒートリカバリーHRシリーズ」(写真)を発売する。地域の電力会社と系統連系が可能な機能を持ち、最大送電端出力は20kW。売価は約1000万円程度となる予定で、サイズは約2m×約1.4m×約1.6m、重量は約1900kg。
 
 同シリーズはオーガニックランキンサイクルを採用しており、70℃~95℃の温水からの発電が可能。熱エネルギーの回収が難しかった工場などで排出される温水を集約せずに利用できる。冷却水の温度が平均的な30℃でも、温水が95℃あれば最大発電出力を得られるという。同社は各地の生産拠点や温泉地、自治体などに向けて販売し、今年度末までに20台以上の受注を確保する考え。