新エネルギー導入促進協議会(NEPC)は7月3日、平成25年度の「中小水力・地熱発電開発費等補助金(中小水力発電開発事業)」で応募のあった案件を審査した結果、9件の補助金交付先案件を決定した。応募した全案件9件が採択され、全て継続案件で、今回は新規案件や地熱発電の案件は見られなかった。
同事業は、経済性の劣る中小水力発電施設の設置経費などを一部補助し、初期発電原価を引き下げて開発の促進を図るもの。対象案件は「水力発電施設の設置等事業」と「水力発電施設の設置等に係る新技術の導入事業」に分けられ、補助率は前者が設置費用の10~20%(特例で10%割増有)、後者は最大で新技術導入補助対象部分の50%。交付対象は以下の通り。▽成瀬発電所建設事業(事業主体:秋田県、出力3900kW)、▽胆沢第三発電所建設事業(岩手県企業局、1500kW)、▽胎内第四発電所建設事業(新潟県企業局、2600kW)、▽八ッ場発電所建設事業(群馬県企業局、1万1700kW)、▽平瀬発電所建設事業(山口県企業局、1100kW)、▽新桂沢発電所建設事業(電源開発、1万6800kW)、▽津軽発電所建設事業(東北電力、8500kW)、▽新甲佐発電所建設事業(九州電力、7200kW)、▽サンル発電所建設事業 (ほくでんエコエナジー、1100kW)