2013/07/10 ニュース
長大グループ、フィリピンで地場産業と小水力発電所開発で合意
 建設コンサルタント事業などを行う長大と、グループ会社の基礎地盤コンサルタンツは7月3日、ミンダナオ島シバガット市で、出力10MWの小水力発電設備を建設する「ワワ川小水力発電事業」で地元企業との共同開発に合意した。開発費用は約35億円。同事業でフィリピン・ミンダナオ島の建設会社エクイパルコ(同島ブトゥアン市)、ツインピーク・ハイドロ・リソース(同)、ハイドロ・リソース・マネジメント・アンド・コンサルタンシー(ケソン市)と覚書を締結した。
 
 同事業のため、長大グループと現地企業3社は小水力発電所を開発・運営する特別目的会社を共同で設立した。5つのコンサルティング業務契約を締結し、資金調達のため国際協力銀行のツーステップローンを申請することにも合意した。今回の案件は、経済産業省の平成24年度「インフラ・システム輸出促進調査等事業(円借款・民活インフラ案件形成等調査)」に採択されたもの。2月末まで約半年間、3か所・合計23MWを対象に事業化調査を実施し、事業性が高いサイトを選定。平成27年度内の発電事業開始を目標に、詳細な調査と設計に着手する。