2013/07/09 ニュース
ニチバン、発電特性良好な封止剤を島根県産業技術センターと共同開発
 ニチバン(東京都文京区)はこのほど、島根県産業技術センター(島根県松江市)と共同で、色素増感型太陽電池用のUV硬化型アクリル系封止剤「ニチバン UM」を開発した。ニチバンが試作した封止剤を、島根県産業技術センターが様々な条件下で評価解析し技術確立にこぎつけたもの。
 
 ニチバン UMは、電解液に侵されにくい液状UV硬化型アクリル樹脂を採用して電解液封止性と密着性を実現した。UV硬化型のため波長200~420nmの紫外光~可視光を照射すると短時間で硬化し、発電材料へのダメージが少ない。また高温耐久性試験で95%以上の性能保持率(1000時間)を確認。透湿度が低く色素の変化も少ないため、色素増感型太陽電池の長寿命化に貢献するという。デザイン付与、シースルー化、多色化なと゜意匠化が多様で、曇りの日や垂直に設置した場合でも良好な発電特性が見られる。両者は現在、実用化に向けた各種実証実験を行っている。