2013/07/08 ニュース
千代化、イタリアで新型太陽熱発電デモプラントを完成
 千代田化工建設は7月4日、イタリアのアルキメデ・ソーラー・エナジー(ASE)と共同で施工していた溶融塩トラフ型太陽熱発電のデモプラントが完成し、7月3日にイタリアのマッサ・マルタナで実証運転の準備が整ったと発表した。
 
 同社が技術開発中の溶融塩トラフ型太陽熱発電プロセスは、熱媒を合成オイルから溶融塩に変化させ、550℃という高温下での運転が可能。熱媒を合成オイルから溶融塩に変更すると、従来型より高温の蒸気を供給でき、発電効率の上昇と発電コストの削減が期待できる。また同システムでは蓄熱タンクの容量を小さくできるという。さらに、全システムを溶融塩だけで動かせるため熱交換器が不要となり、プラントをシンプルに構成できるなどの利点がある。