2013/07/04 ニュース
英国メーカーが高耐久性の燃料電池を開発
 英国の化学エンジニアリング企業であるACAL Energy Ltdは7月2日、自社開発の化学工学「FlowCath」を用いて高分子電解質膜を使った水素燃料電池を安価なコストで製造し、運転時間が1万時間に達したと発表した。
 
 同社によると、1万時間は約50万kmの走行に相当し、水素燃料電池がこのテスト条件下で軽量ディーゼルエンジンと同等の耐久性を持つという。この耐久性は、米エネルギー省が策定した2017年ターゲットの設定値を凌駕しており、予測される約10%の劣化限界値で約25万kmに相当する5000時間まで車両を動かすという値を超えている。同社は過去16か月間、自動車ストレステストにかけて、それぞれのサイクル終了時点での発進・停止による40分間の自動車走行をシミュレートした。1週7日、1日24時間繰り返された試験の結果、新開発の燃料電池が十分な耐久性を持っていることを確認した。