日本コカ･コーラ（東京都渋谷区）は7月1日、北九州スマートコミュニティ創造事業を実施している北九州市に「ピークシフト自販機」(写真)を設置し、節電・省エネ型自動販売機の実証実験を始めた。ピークシフト自販機は、冷却用電力を使わず消費電力を95％削減し、16時間の稼働時間中冷たい製品を提供するもの。

 

　この実証実験では、富士電機が担当する地域エネルギー管理システムと連携し、ダイナミックプライシング発動時に自販機が地域の電力ピークを下げる効果を検証。自販機は北九州市八幡東区内の「いのちのたび博物館」に設置されており、7月1日から9月末まで月別・時間帯別の電力の推移や、ダイナミックプライシング(前日に最高気温が30度以上と予想される日の13時～17時に電力逼迫の度合いで5つのレベルに分けて15～150円の電力料金変動をかける)適用日の電力と、一日当たりの電気料金の推移などのデータを収集する。この実験で、一般的な省エネ自販機との電力消費の比較や、ダイナミックプライシング発動時の稼働状況などを分析する。