2013/06/26 ニュース
牛乳石鹸、安田工場で廃液をボイラー燃料にリサイクル
 牛乳石鹸共進社(大阪市城東区)は、安田工場(大阪市鶴見区)に甘水エコロジープラントを建設した。石鹸の製造過程で生じる廃液の有機物からバイオガスを回収し、ボイラー燃料にリサイクルするもの。
 
 安田工場は年間に約1億2000万個の石鹸を製造しているが、製造工程で必ず甘水という廃液が発生する。この甘水にはグリセリンや塩などが含まれており、従来の甘水処理はグリセリンと塩は回収してきたが、バイオガスは回収されていなかった。今回のプラントは、廃液をメタン発酵菌で浄化しながら排水中に含まれる有機物をバイオガスとして回収し有効利用する技術を用いてメタンが主成分のバイオガスを生成。同時に下水放流可能な水質まで浄化する。プラントの稼働で一次エネルギー削減効果は原油換算で257KL/年と工場全体の10.6%を削減できる。CO2排出量は526t-CO2/年と工場全体の11.0%、産業廃棄物は1200t/年と工場全体の80.0%をそれぞれ削減できる。