東京ガスは、埼玉県さいたま市と都内練馬区で電気自動車用(EV)の水素ステーションを2か所新設する。さいたま市には「浦和水素ステーション(仮称)」、練馬区では「練馬水素ステーション(仮称)」を建設。既存の天然ガススタンドと併設させEV用の水素を供給する。着工は浦和ステーションが秋頃、練馬ステーションが7月の予定で、運営開始は燃料電池自動車が一般にも発売される平成27年。
浦和水素ステーションはオンサイト式で、水素の充填能力は300N立方m/時、充填圧力は70MPa。練馬水素ステーションも同様の能力で、両設備とも3分間程度/台の時間で水素供給が行える。建設には、経済産業省の「水素供給設備整備事業費補助金」が交付される。浦和ステーションは、さいたま市が水素などの自動車エネルギー供給拠点と位置付けるハイパーエネルギーステーションS、地区計画のエネルギー安定供給拠点地区を目指す。このため、さいたま市の「ハイパーエネルギーステーションS」設置費補助制度の活用が見込まれている。同社では、天然ガススタンド併設型の商業用水素ステーションは日本初だとしている。