産業廃棄物処理事業などを行うダイカン(大阪市)はこのほど、堺事業所(堺市・写真)の焼却炉を更新し、処理能力などを引き上げた。旧型炉では192t/日だった焼却能力が240t/日に向上したほか、発電設備の最大出力も1400kWから3300kWに向上した。このうち、3100kW程度を常用する。設備内で使用される電力は半分の約1500kWhのため、余剰電力は関西電力に売電している。
発電設備の更新に伴い、最大効率も2.8%から9.4%と大幅に向上した。発電のほか、脱硝反応塔手前の排ガス再加熱機(利用率約5.6%)、スートブロワ、場内温水器(約4.7%)などに場内で発生する排熱を再利用している。余熱利用の総合効率は14.1%で、同社は来年6月をめどに廃棄物熱回収認定を取得する予定。